RCDC
STAAD.Proと一緒にインストールされたRCDCのCONNECT Edition V11 Update 5で追加された新機能と改善点は次のとおりです。
RCDC 2023
- コーナー鉄筋の梁隙間隔チェック - インドコード - 梁のコーナーと側面での隙間隔チェックの実行
梁の設計では、RCDCは梁の下端または上端で隙間隔チェックを行っていましたが、コーナー鉄筋を考慮して梁のコーナーと側面で隙間隔チェックを実行できるようになりました。コーナーと側面で隙間隔チェックを実行するかどうかはユーザーが選択します。これはインドコードにのみ適用されます。
- オーストラリアのコンクリート設計コードAS 3600:2018 - 軸荷重に基づく柱の最小鉄筋比についての新しいチェックの追加
現在、RCDCは、設計設定画面で指定されたユーザー定義のパーセンテージ値に応じて、主筋比を最小に維持しています。AS 3600:2018の条項10.7.1(a)および8.1.6.1に従って、最小の主筋比を指定するための新しいチェックを実行できるようになりました。新しいチェックを選択すると、次の最大値に対する最小の主筋比が計算されます。
- ユーザーが定義したPt
- 条項10.7.1(a)および8.1.6.1に従って計算されたPt
柱の軸荷重が値0.1f'cAg(f'cはコンクリート固有の圧縮強度、Agは柱の総断面積)を超える場合、主筋の最小面積は条項10.7.1(a)に従って計算されます。それ以外の場合は、主筋の最小面積は条項8.1.6.1に従って計算されます。
- ACIコード(メートル単位)およびNSCPコードに6mmと9mmの鉄筋を追加
ACIコード(メートル単位)およびNSCP設計コードのコラムモジュールとビームモジュールで、新たに6mmおよび9mmの鉄筋が利用できるようになりました。6mmおよび9mmの鉄筋を追加する目的は、設計コードの要件を満たしながら、より直径が小さい鉄筋を使用して、せん断鉄筋の量を最適化することです。新しい直径は、ユーザーが鉄筋設定画面で「鉄筋の直径」オプションを選択した場合にのみ使用できます。
- 梁の曲げ計算の強化 - ACIコードおよびNSCPコード
ビームモジュールの最大許容鉄筋比が張力制御断面に応じて制限されるようになりました。最大鉄筋比は、設計コードで指定された最小張力制御ひずみ限界に従って計算されます。曲げ設計に必要な鉄筋比が、ユーザー定義の最大鉄筋比および張力制御断面に対して計算された鉄筋比よりも大きい場合、その断面は最大許容鉄筋比を超えていると見なされます。
- STAADからの荷重ケースの荷重タイプの読み取り
RCDCでは、STAAD解析ファイルで定義された荷重ケースタイプが直接取得されるようになりました。ユーザーがSTAAD解析ファイルを読み込み、「基本荷重ケース」画面を開くと、RCDCによって荷重タイプの列が自動入力されます。ユーザーは、自動識別された荷重ケースタイプを使用して続行することも、設計要件に従ってタイプを変更して続行することもできます。